A「支点とロープの接続」
 
 支点(アンカーポイント)とカラビナの間にオープンスリングを使用します。
 丸環が大きくてカラビナに入らない場合にも応用できます。
 H鋼や鉄骨など直接カラビナやロープで接続できない場合にも活用します。
 支点とメインロープの接続に、デイジーチェーンを使用するのはNG!
 「レストレイン」で使用します。
   
 B「流動分散」
 
 複数のアンカーポイントからスリングを応用してそれぞれのアンカーポイントを作ります。
 それぞれのアンカーポイントにかかる力を均等に分散させることができます。
 荷重方向が変わっても、各アンカーポイントにかかる荷重は常に均等になります。
 アンカーがひとつ抜けてももうひとつで確保されます。
 スリングとスリングをカラビナで連結することがポイント。
   
 C「危険な二次支点」
 
 メインの支点(アンカー)が抜けたとき、ロープの遊びのため二次支点に新たな衝撃荷重がかかり、破壊されて墜落する危険性があります。
 [B] のように「流動分散」や「固定分散」をしてアンカーポイントにかかる力を分散させます。
   
 D「ロープの保護」
 
 プルジックでロープに留めます。
 位置の調節もすばやくできます。
   
 E「レストレイン」
 
 作業者の墜落を未然に防ぐため、行動範囲を制限します。
 デイジーチェーンの活用
 デイジーチェーンは、一回ひねってからカラビナでポケットにかけて長さを調節します。