1名作業が生む“見えないリスク”

1名作業が生む“見えないリスク”
掃除屋社長の日常や雑感をつづるブログ

たまには役に立つ内容があるかもしれません





「今日は一人で入ります」

この一言、現場ではもう珍しくありません。
むしろ当たり前のように使われています。





本来は2名体制が前提の作業。
補助が必要で、確認が必要で、
“もしも”を想定して組まれている現場。





それでも、
「慣れているから」
「今まで問題なかったから」
という理由で、1名作業が選ばれる。



2名体制には、理由がある
2名体制というのは、
単に作業を分担するためだけのものではありません。

一人が作業、もう一人が監視

危険動作に入る前の声掛け

体勢が崩れた瞬間に止められる存在

つまり、
安全を“確認する役割”が存在するということ。

1名になると、この役割が消えます。



「大丈夫」が一番危ない
1名作業の現場では、
こんな言葉が頻繁に使われます。

大丈夫

いける

これくらいなら

でも実際には、誰がその「大丈夫」を確認しているのか。





自分で判断して、
自分で作業して、
自分で結果を受ける。

止める人がいない現場では、
判断のブレーキが存在しません。



無理は“慣れ”で見えなくなる
最初は、少し怖い。

足場が不安定

体勢がきつい

手元に余裕がない

でも、それでも終わってしまう。

次も終わる。
その次も終わる。





すると、
「危険な状態」が「普通」になる。

この瞬間から、
事故はもう“準備段階”に入っています。



事故が起きたとき、誰もいない
もし、万が一が起きたとき。

体勢を崩した

足を滑らせた

薬剤が目に入った

その場に誰もいなければ、助けを呼ぶまでに時間がかかる。

止血もできない。
応急処置も遅れる。
場合によっては、発見が遅れる。

1名作業の最大のリスクは、
事故そのものより、その後の遅れです。



労災にならない=安全、ではない
「うちは事故がない」
そう言う会社は多い。

でもそれは、事故が起きていないのか、
表に出ていないだけなのか。





軽傷で済んだ
ヒヤリで終わった
自分で何とかした

こうした出来事は、
記録にも残らず、数字にもならない。

だから、改善もされない。



人数を削ると、判断が荒くなる
人数を削ると、
作業そのものより先に、判断が荒くなります。

本当は待った方がいい

本当は別日にした方がいい

本当は2名必要

そう分かっていても、
「今日一人でやらないと回らない」という理由で、
判断を曲げてしまう。





ここで削られているのは、
人件費ではありません。

安全を守るための判断力です





この構造を変えない限り、事故は減りません。




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