現場別に利益を把握する“ジョブ単位の採算管理

現場別に利益を把握する“ジョブ単位の採算管理
掃除屋社長の日常や雑感をつづるブログ

たまには役に立つ内容があるかもしれませ







「全体では黒字だけど、どの案件が儲かってるか分からない」


赤字案件を黒字案件が支えているだけのケースが多いんです。
つまり、全体黒字でも“儲かってるつもり”で、気づけば資金繰りに追い込まれる。





そこで必要なのが ジョブ単位の採算管理。
つまり、現場ごとに「いくら残ったか」を数字で掴む習慣です。


よくある間違い
月次で売上だけを見て安心する
 → 利益ゼロ案件を見逃す。

人件費だけを見て採算を判断する
 → 資材費・交通費を抜いて計算 → 実質赤字に気づかない。

管理費を無視して計算する
 → 社長の時間や管理者の工数もコスト。


ジョブ単位の採算管理ステップ
1. 案件ごとの収支表を作る
売上 - 人件費 - 資材費 - 交通費 - 管理費 = 利益

👉 これを毎月必ず記録。

2. “利益率”で案件をランク分けする
Aランク:利益率30%以上 → 主力案件

Bランク:利益率10〜30% → 改善対象

Cランク:利益率10%未満 → 赤字予備軍、撤退検討

3. “赤字案件”には3つの選択肢
値上げ交渉する

効率改善(人数削減・資材見直し)

撤退する

👉 「放置する」が一番危険。


実例
ある会社で、全体売上500万円/月。
「黒字だ」と思っていたが、案件ごとに収支を出したら――

Aビル:利益率25% → 優良案件

Bホテル:利益率5% → ほぼ赤字

Cマンション:利益率-10% → 完全赤字

👉 B・C案件が利益を食いつぶし、A案件だけで会社を支えていた。
そこでB案件は効率改善を提案、C案件は撤退。
結果、全体売上は減ったが利益は倍増した。



清掃業は「総売上」より「現場ごとの利益」が会社を決める。

儲かっている現場はどこか?
赤字を生んでいる現場はどこか?





これを数字で把握し、判断できることが重要であり

会社を長く続けれれる秘訣です

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